【OpenDraft_b.2】売りたいモノは、何ですか。〜f(x)とAKB48〜
もともとはNHK総合「追跡!AtoZ」でやってた“アキバアイドルを輸出せよ”というAKB48の海外戦略を取り上げた番組の感想から入って、秋元康が抱えてしまった矛盾やら韓国の新人アイドルグループであるf(x)との戦略の違い、そこから「アイドルのフォーマットを売るって強引じゃね?」的な話に持っていくつもりのエントリ、だったんですけど。
年が明けて、ちょっとしたニュースがありました。エイベックスが“東京(日本)からアジア(世界)に発信するガールズグループ”というお題目のもと「東京女子流(Tokyo Girls' Style)」なる新グループを立ち上げたのです。まだまだ正体不明な感が強いですが、せっかくなのでこの動きも絡めつつ“(何かを)売るための戦略”的なことについて自分なりに考察するようなエントリにするつもりです…一応(予防線ww)
さて、こういうことを書こうと思ったキッカケになったのは前述の通り、NHK総合の「追跡!AtoZ」です。予告にあった“フォーマットを売る”というコピーが気になってて、でもその割に見事に忘れて夕飯喰って帰宅してTVつけて「あー」(苦笑)…とはいえ「少女時代が映ってた」とか「黑Girlが映ってた」とかいう情報が入ってきたりもしたので、念のためYouTubeで検索したらあっさり全編アップした猛者を発見したので早速全編引っこ抜いて(苦笑)チェックしてみました。
「あれ?」と思いました。秋元氏&ご一行様の商談相手は海外のメディア関係者。つまり、秋元氏はAKB48のフォーマットをテレビ番組等の(従来型)メディアが最初から絡む形で広めるつもりのようです。自分はAKB48を(従来型)メディアを駆使してプロモートする(従来型の)アイドルとは一線を画して、あくまで生のステージが基本で、それに注目した(新旧の)メディアを取り込んで活動を広げていくんだと、そのために秋葉原の“地熱”を借りるのだと思っていましたから、基本設定の一つを崩しているようにしか見えないことを残念に思いました。それは「会いに行けるアイドル」という最も重要なコンセプトを広げるためには捨てるべき拘りかもしれません。でも、やはり商談相手は違うと思うのです。少なくともTV番組の制作会社ではない筈です。