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2009.08.07

【イベント?】No.1 in HEAVEN Night(09.7.26/新宿・スナックニッポニア)

あー、デジカメ持っていかなかったのは不覚だった…という訳で、今更ながら。

この日はまず日比谷へ。東京宝塚劇場の隣のビル内にあるシアタークリエ高橋由美子が10年ぶりにライヴやるというので、上京してくる知人もいるし、とりあえずどんな人種の坩堝になってるのかとか思い入口付近でしばし見物。顔見知りも数名みかけたが殆ど気付かれない…のはしゃーないか。開演時間が近づくにつれ、謎なオッサンの集団からヲタっぽい感じになってくるのが面白い。結局目的の知人とは会えぬまま、開演時間間近となったところで新宿へと移動。あーオープニングが「ピースボンバー」でしたか(ファーストコンサートと同じ!)
新宿パレットの下層階にあるユニクロを見物したりして時間潰しの後、大ガードの交差点から北西方面へ。結構ディープですよこの界隈。南方を見上げたら高層ビル群ドーン!だし、お寺や公園もあって「ゲゲゲの鬼太郎」のOPチックな雰囲気。雑居ビルの1階にあるカラオケスナックってシチュエーションもなかなかだけど、そこを週末貸し切って開店する“オルタナティブ・カラオケスナック”ってどんなだよ…午後7時すぎ、開始直後に店の前に行くと、並んでる人が数名。そろそろと入店すると…狭い。フツーに狭い。チャージ兼おつまみ代+杏露酒ソーダ割+自家製(こういうのに弱い)ポテトサラダ=1000円払って着席。モニターに流れるのは「姫TV」でやってたっぽい感じの“人間神経衰弱”で、巨大なカードを立ち上げて裏返すと裏に女の子が水着やらブルマやら全裸やらで貼り付いてるっていう(因みに番組ではなくAVです)。あーやっぱ安田さん、こういうの好きだなぁ…

ここ数年、安田さんは“アダルトメディアの危機”を度々叫んでいます。それはご自身のブログだったり、名著(だが立ち読みしかしてない、すいません)「エロの敵」だったり、イベントへの出演だったり、勿論ライターさんですから各媒体への執筆だったり。アダルトDVDは単体でも総集編のような構成になって“ストーリー”が失われ、かろうじて残ったエロ本からは撮り下ろしのグラビアと単色刷ページ(のサブカル系コラム)が消えてAVメーカー提供のグラビア+出会い系の広告+DVDみたいのが標準になっていく。確かにそれは市場のニーズに応えたものではあるけれど、それによって失われた大事なモノも多いのではないか。いわば“遊び”の消えたアダルトメディアから奪われた空間を取り戻すための試みとして彼が立ち上げたのが「No.1 in HEAVEN」という自主制作のDVDマガジンで、その発売記念&販促&その他諸々、なイベントというか何というか。

カウンター席は安田さんの知り合い系な人たちで満席。こちらはテーブル席でポテサラとおつまみ(柿の種)を黙々と喰いつつ。近くの人に声をかけられて少し話をするも音量デカいせいもあってよく聞き取れず、結果として話が弾まないのはどうしたものか。続いてモニタに映し出されたのは全裸の女の子のチアリーディング。あ〜これがSODの“全裸シリーズ”かぁ…と、テーブル席にいた男女4or5人の集団が実はSODの社員だったという(笑)。でもって意図してか偶然か、全裸オーケストラ〜和太鼓〜新体操女子団体〜バレエ〜シンクロの5連発。隣の(SOD社員と反対にいた)人と「これさぁ、それなりに経験ないとここまでできないよね」「よく集めたよね。顔隠してる人も少ないし」と少し盛り上がる…しかしコレ“実用”には向かないよねぇ。他にはムダにデカい機械がやたらな速度でピストン運動してる洋ピンとか、「今やったらゼッタイ捕まる」円山町のラブホに出入りする人の盗撮(モザイクなし)とか、AV監督・ゴールドマン氏の「サマータイムブルース」とか、イケメンマネキンルークとか…そんなんばっか。まぁマジックミラー号が新調されるくらいだからそれなりにこういうのも需要はあるんだろうけど完全に自分の守備範囲外だからなぁ。やっぱり原体験/初体験ってその人の感性を決めちゃうよね…って昔も書いてたな

映像を流すのが終わると、安田さん「“とみさわさん”に“土人本”について話してもらいます」とのこと。とみさわさんって誰?昔「よい子の歌謡曲」に書いてた人なら名前は知ってるけど…と思って帰宅後ググったらその人=とみさわ昭仁氏だったという…あら。で、「蒐集家」的なポジショニングで登場したとみさわ氏。テーブル上には土人を取り上げた本が積み上げられ、安田さんがそれをビデオカメラで撮りながら(モニターにも映し出される)ツッコミを入れるというスタイル。「土人なんて差別用語ですからね」(あらホントだ、最新版ATOKで候補に出てこない!)「だから“ど〜じん誌”って呼んでるんですけど」場内爆笑。で、カテゴリが差別用語なら中身はU-18のトップレスが大漁という児ポ法抵触な世界(どーすんだろね、こういう学術目的っぽい本なり写真なりの立場って。まぁ衆議院解散で一時休戦にはなりましたけど)。あと、ハンターとしても名高かったという大藪春彦氏の自宅の部屋を取り上げた雑誌に載ってた“象の足の下の方を切り株状にぶった切ったテーブル”に場内笑い&感嘆&「血は…抜いてるんだよね?」。

一段落した後、大きなバッグを担いで入ってきた人が譜面台やらアコギやら取り出す。安田さんもショルキーのリズムボックス版みたいのを担いでポコポコと音出し…そして「えー、それではリオ・ブラボーで1曲やりたいと思います」お〜!中身は80〜90年代のヒット曲メドレー?だったのですが、ああいう狭い場所でナマで聴くと、あー腹から声出てるなぁってハッキリ分かりますね。やっぱ長いこと歌手やってる人は違います。その後モニターには三度の映像。どっかで見たような気もするゴールドマン氏の「僕はこの瞳で嘘をつく」とかも面白かったですが、やはり小森愛の「春夏秋冬」ですねぇ。「あ〜、これ『廊下は静かに』の最後で流れた…」って隣の人に話しかけたつもりでいたら安田さんから速攻「いや、クライマックスです」って返されてしまいましたが…あの作品のクライマックスはカラミじゃなかったんかい!(爆)その後、二村ヒトシ監督「もしも朝の通勤電車ががっついたベロキスをするカップルで満員だったら」が流れるのですが、これの冒頭で先陣切ってベロキスしてるのが安田さん。ご自身も「自分羞恥プレイ」とかブログで書いていますが、見てるこっちもなんか恥ずかしい。考えてみればAV女優さんが出るイベントには少なからず足を運んではいるけれど、本人のいる場で作品を見ることってないからなぁ…と、この辺りでしんどくなってきたので退散することに。さすがに周囲に知り合いがいないと話が弾まないのは…ま、こういうのは自分でどーにか開拓せねばならんことではあるのですが。

ともあれ、なかなか刺激的で楽しいイベントでした。AVやアダルトコンテンツに対する許容範囲が広くないと心底は楽しめない感じではありましたが、ロマンポルノがそうであったように“何でもアリ的なごった煮感”てのはアダルトコンテンツが本来持つ魅力の一つな訳で、そういうものに対するオマージュというか昨今の“マーケティング(=カワイイ子)至上主義”傾向に対するアンチテーゼというか、要は前述の“危機”に対する具体的なアクションとしての「No.1 in HEAVEN」というメディアであり、このイベントなんだなぁいう思いを強く感じるイベントでした。初心者にはなかなか敷居が高かったりもしましたが、こんなのには特に配慮せず、信じた道を邁進していただきたいです。皮肉ではなく。次号も鋭意制作中とのことなので、またこういうイベントやるんでしょうね。変に大規模になることなく(ネイキッドロフトが上限かなぁ)。今回はオールナイトで“ホントのお楽しみは終電終わってから”的なニュアンスが強かったので、次回もそうだとすると開始1時間後くらいに入って終電までってのが初心者としては一番いい案配なのかなぁ…

で、肝心の「No.1 in HEAVEN」本体の感想ですが…自主制作とは言っても、人脈を駆使しての提供映像が結構あったりします。実録出版の「美尻温泉旅行」プロモver.完全収録はちょっと冗長だったかな。せいぜい10分くらいにしといた方が“マガジン”ぽい感じになった気がします。「SMスナイパー」提供の映像は理想的。縄の軋む音と吐息が合わさるとこんなにもエロいんだ!というのが新鮮な衝撃。寺田克也さんがiPod Touchでイラストを描くってのも面白い。そっち方面詳しくないから目から鱗というか弘法筆を選ばずというか。加藤賢崇氏「いぬちゃん」が風俗に行くというマンガ(風俗雑誌に連載してたらしい…)にはいかにも自主制作って感じのチープさとご自身がアフレコ入れてるっていう豪華さのギャップが面白い。あと、ニッポニアエレクトロニカのMADムービー…これ、著作権的に大丈夫なのだろうか…。全体的にはしっかりしたテーマの元で雑多な映像が詰め込まれてる点に圧倒された。安田さんのセンスの良さであり、また人脈の広さでもあり。そういうものを自分が全く備えていないことに愕然ともしたが、もっと痛感すべき人は他にいっぱいいるんだろうな。あーそれにしても「君がいなくても」の歌詞が耳に痛い…

最後に安田さん、DVD取り置きいただいたこと、業界人でもないのに勢い余って名刺交換していただいたこと、感謝しております。

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