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2009.03.24

送辞〜「アジアポップスウインド」終了に寄せて

さっき、最終回の再放送が終わりました。
実に11年に渡ってアジア各地のポップスを伝えてくれた“NHK-FMの良心”のような(つーか、とてもマーケティングベースでは成立しえない)番組が、静かにその幕を下ろしました。

まぁ、毎週欠かさず聞いてた熱心なリスナーという訳でもありませんでしたから、この番組について熱く語る資格は本来ないのですが、それでも少なからずこの番組から影響されたものはあるので、仮眠前にいくらかでも書き留めておきたいと思います。

思い返せば、この番組が始まった当時は、90年代前半の“アジアンポップスバブル”が弾けて、香港の四大天王クラスでさえ国内盤のCD発売が滞った時期。それでもDJ関谷元子さんが編集長だった雑誌「Pop Asia」はまだまだ健在で、当時盛岡在住だった自分には大切な情報源だったことを記憶しています。台湾・香港・韓国だけでなく、アジア各地のポップミュージックについて幅広く取り上げてくれたこの番組や雑誌のおかげで「世界中どこにもその国の言葉のポップスが存在する」という当たり前の、でもひょっとしたら今の日本人は殆ど理解していないかもしれないことに気付かせてくれました。渋谷や新宿のタワーレコードではイレギュラーサイズの輸入盤CDが棚を彩り、ジャケ買いどころかパッケージング買い?に走ることもありましたっけ。
沈滞していた日本のアイドルシーンが雛形あきこや広末涼子あたりをキッカケに持ち直し始めると共にアジアンポップスに対する感度は低下していったのは否めませんが、そんな中でもたまには番組を聞いたり、なぜか伍佰&China Blueと蘇慧倫の新作は欠かさず買っていたり、友人がm-net@スカパーをVHSに丸録りしてくれて、それをキッカケにClick-BやRollerCoasterやPAPAYAを気に入ったりしてたので、興味そのものを失うことはありませんでした。

僕が盛岡の会社を解雇され、万策尽きて首都圏に戻ってきたのと時期を同じくして「冬ソナ」をトリガーにいわゆる韓流ブームが起きます。これでようやく日本でもアジアのエンターテインメントに対して免疫ができるのかな、興味が持たれるようになるのかなと期待しました。結果は…ご覧の通りです。「流星花園」から始まった華流ムーブメントも含めて、特定の年齢層の女性がハマるモノという世間的イメージが形成され、BoAや東方神起のようにJ-Popアーティストとしてカスタマイズしなければ日本では広く受け入れられないという悪しき成功例を生みました。そしてインターネット環境の進化が「必要な情報は自分で探す」「分かる人だけ盛り上がればいい」という風潮に拍車をかけていきます。そういう世間の流れの中で、休刊となった「Pop Asia」の志も引き継ぎつつ番組は存続していました。相変わらず数カ月に一度思い出したように聞く程度でしたが、それでも東南アジアのポップスに感心したり、張震嶽のインタビューに唸ったり、少女時代との出会いがあったりした訳です。それがラジオなりメディアのもたらす大きな効果であり、役目でもある筈ですが…

そんなこんなの僕と「アジアポップスウインド」との日々でした。
こんな薄々リスナーが言うのもどうかとは思いますが、やっぱり3カ月に一度くらいのスペシャルプログラムとしては存続してほしいなぁと呑気に思ったりもするのです。聞けるかどうかも分からないクセに(苦笑)でもやっぱり、日本の電波で「叫姊姊」とか流れたら面白いよなぁ、とか思うから。

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