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2006.02.14

AKB48観戦記〜“終わり”への始まり(06.02.09@秋葉原48劇場)

※長文だと思って途中で分断しましたが、そんなに長くないかもしれません(^^;;

不思議な感覚だった。
何もかもが予想通り。新しいことは何もない。
自分が過去に見てきたものを頼んでもいないのに寄せ集めて再構築してもらったというか何というか。
舞台も客席も。ついでにPA卓も。
全てがノスタルジーで塗り固められたかの如き空間で、ステージ上の少女たちだけがリアルタイムだった。

行くなら会社帰りにフラッと立ち寄る感じで、気合いを入れずに…とはずっと思ってた。
その日は夕方5時過ぎに仕事が終わって、少し寄り道をしても開演に間に合う感じだった。
もっと遠いと思ってたけど、秋葉原の駅からドンキまでは10分足らず。エスカレーターで8階上ってチケット買って、風俗店みたく?額縁入りのメンバー写真が並ぶ中を奥へと進んでいくと、そこは…

RUIDO UPSTAIRSだった(苦笑)

カフェとは名ばかりのドリンク売場と、売る気があるとは思えない(ブツ少なすぎ)グッズ売場、そしてロビー的空間。そこにたむろするのは“見るからに”な風体のヲタの皆様(勿論自分も含む)。何のこたぁない、既に何の予備知識もない一見さんが入る隙間など残っていないのだ。平日の夜なので背広姿が多くて余計に異様。既に開場していたが、半券を見せれば再入場できるらしく、頻繁に出入りがある。
とりあえず中に入ってみる。割と横長の空間。座席はほぼ全て埋まり、立ってる人も相当な数。客席前方の上手側・下手側両方に柱が立ち、少なからず視界を遮る。それをカバーするためか、ステージは両側とも張り出しが伸びている。
場内を一通り見渡し、もう帰ってもいいかなって気分になりつつ(苦笑2)一度ロビーに出る。相変わらず談笑する多数のヲタ。そんな中、秋元康Pが現れる。誰も突っ込まない(爆)何やら名刺交換などしている。新しいビジネスの話だろうか。余談だが『SPA!』の某記事で“バブルが終わってからもずっとバブル”と書かれてたが、これ、名表現だと思う。
1ベルが鳴り、ロビーにいた人たちもわらわらと(再)入場する。予め目をつけていたPA卓の横にスペースを確保。メンバーの全身はおろか、顔が前に立ってる人の間から見えるくらいだが、まぁ最初はこんなモンでいいでしょ。メンバーの拙い声で開演前の注意事項云々。喚声から判断して、両端部で立ってる集団が一番暴れる模様(苦笑3)そうそう、PA卓には照明コントロール用らしきPCモニタが2台。2m超のDINラックにはハーフラックサイズのマルチエフェクタらしきものが22台。最上段だけブランク、ここに2台収まればジャスト24台…なるほどね。目測で150人は入ってるだろうか。

客電が落ちてオープニング。勿論「Back in the USSR」でも「平成花見Dance」でもなく(当たり前だ)「One Night Only」(おニャン子のファイナルアルバム1曲目)風。もうモロにおニャン子。21世紀仕様にファームアップ(グレードアップorバージョンアップではない)した感じ。客は意外と大人しい、というか座席の人がジャンプ禁止みたいなので予想通り両端部立ち組の人が一番暴れてる。上手側の一団はMIX打ってるし、下手側には“お立ち台”があってヲタがよく見える(苦笑4)途中でメンバーが左右の張り出しに散開(本来の意味)した時点で(あー、こりゃハマる人はハマるな)と感じた。極めて客観的に。だってメンバーまで最短で1mないでしょ多分。ウチだってあと15歳くらい若かったらどうなってたやらですが、残念ながら中途半端に積み重ねた経験がそうさせないのよ(苦笑5)

「PARTYが始まるよ」「Dear my teacher」「毒リンゴを食べさせて」と全員でのパフォーマンスが続いた後、MC。これが長い。ムダに長い。全員に「今日のお題は…」とかネタを振るから15分くらい続くのだ。それまでの流れが切れてしまうのが痛い。客にとっては絶好の“声かけどころ”だから欠かせないセクションだろうが、ここに持ってくることはないだろう。途中で飽きて、iPodに手が伸びた。シャッフル設定して最初に流れてきたのは「murucore」だった。何もこんなとこでムネオハウスかかんなくても(苦笑6)

やっとMCが終わり、メンバーがハケて、MCを中座した5人が衣裳替えして現れて“ユニット・コーナー”(勝手に命名)になる。衣裳にしろ曲調にしろ、本隊よりは“色”のついたものを見せたい、ということだろう。ただ、楽曲も各ユニットの構成もメンバーの個性や特性を反映したものではなさそうで、いくらでも再シャッフルの余地はある感じ。翻って、立ち上がりの時点である程度キャラ設定ができてたTPDって凄かったんだな…と16年経って感心してどーする(苦笑7)でもやっぱり「誘惑のブギー」は木原さとみ以外の誰がやってもフィットしなかったろうし、篠原涼子だからこその“愛人シリーズ”だったと思うのだ。ところでこのコーナーの意図的な?チープさ、どっかで見たような感覚が…思い出して我ながら愕然…そう、確か91年のお盆休みかな、アムラックスで薬師寺容子見た後(何のイベントだったっけ?)知人に連れられて行った原宿ルイードで見た…原宿探検隊だ!(苦笑8)なぜかサイドステージで誰かソロで「応援してるからね」を唄ってた姿が残像で残ってる、って何を記憶してるんだ自分の脳ミソ。

最後のユニットと入れ替わりでメンバー再登場。再び長めのMC。これも冗長ぎみ。公演時間1時間の割に悠長だなぁ、とこの時点では誤解してた(実際は約80分)とはいえ「話したい人?」「はぁ〜い!」って構成はいかがなものかと。タレントスクールの発表会じゃないんだから(そういう方向性もあるとはいえ)。で、「桜の花びらたち」をスタンドマイクフォーメーション(勝手に命名)で。途中から最後のユニットのメンバーも合流する。たまたまその日、昼飯をHIDAY日高屋で食ってたときにこの曲が有線から流れてきたってのも見に行くキッカケの一つだったんだけど、改めて冷静に聞くとデビュー曲にして卒業ソングてのも変だよなぁ、とか思う。その後の「青空のそばにいて」も切ない系。ステージのラストを飾るにふさわしい佳曲。ここまでちょうど1時間。あーやっと終わった(苦笑9)まぁこんなモンでしょ、さー帰ろ帰ろ…客電がつかない…アンコールがあったのだ。

本編の制服風とは異なり、AKB48のロゴが入った白TシャツにGパンという格好で全員再登壇。で、恐らく彼女達のテーマ曲になるのかな「AKB48」。秋葉原の店名がズラズラ出てくるようだが「OTTO(おっとー)」「ドコモショップ」「ラムタラ」「つくばエクスプレス」くらいしか聞き取れず。ヨドバシとガシャポン会館からは許諾が下りず歌詞を変更したそうだが、実質エロDVD屋なラムタラをよくも出したなと思う。続いてユニットでも披露してた「スカート、ひらり」を全員で。♪女の子にはスカートひらり翻し走り出したいときがある〜のフレーズは個人的にツボ。腐っても秋元!ここだけ褒めとく(苦笑10)んで最後のMC、オリコン初登場10位(あっさりあやや超え)のご報告。目に光る物があるメンバーも。このピュアさだけが唯一の予想外だったと言ったら失礼か。オーラスは「桜の花びらたち」をハンドマイクフォーメーション(勝手に命名再び)で。全員で手をつないで「ありがとうございました〜!」これ公演の度にやってるのかなぁ…と思うと微笑ましい。やっと客電がついて、そそくさと場外へ…と、出入口に向かって整列してる一団が。握手会でもあるのか?と思って眺めていたら、客を追い出した後でメンバーが出入口近くまで来て挨拶してくれるのが通例らしい…なるほどなるほど。人垣の向こうに手を振るTシャツ姿のメンバーの姿を何となく確認して速攻エスカレーターへ。帰りのTX車内でしつこくドア上に残る広告を見ながら頭の中で筋肉少女帯の替え歌を唄っていた…♪つくばエクスプレスは、ただの電車(電車、電車、電車)…

本当に後ろの方で終始傍観者的に見てたから、特に誰がどうという印象はない。一人キャメイに似てるコがいたなぁとか(苦笑11)明らかに「オマエが小学生だろっ!」てのは分かったが、それくらい。むしろ現時点では突出した個性は必要なくて、AKB48という“カタマリ感”の方が重要ということだろう。
とにかく気になったのは「ホント、新しいことが何もない」ということだ。
楽曲はおニャン子、というか80年代ベース。パフォーマンスの質も現時点では(夏まゆみ→)モー娘。と言うより“しっかりとレッスンを積んだおニャン子”的レベル。公演のフォーマットはダンサミ(ダンスサミット=TPDライブの総称)からパクり、メンバー入替アリというドラマ性はモー娘。というより『ASAYAN』的。ざっとこんなところ。「会いに行けるアイドル」というキャッチフレーズも実はプレ系/ロコドル系/撮影会系等で既出のコンセプトだったりする。またTPDを引き合いに出してしまうけど、TPDの最初についたファンの間では“今までのアイドルとは違う応援の仕方をしよう”という暗黙の了解めいたものがあって“ゴールド1番が握手を拒否した”というエピソードはその典型だ。「新しいことやるって言うならこれ(握手)は違うでしょ」というのが本人の言い分だったが(自分は握手しましたけど…でも確かに違和感はあった)これは極端な例としても、僕も含めてみんな少なからず「新しい流れを作るんだ」という気概を持ってTPDを応援していたと思う。バブル絶頂期でそういうことをビジネス抜きで行える余裕があったと言えばその通りだし、目新しい仕掛けが一通り出尽くした今、そういう流れを作ることは難しいんだけど、でも“(何か)新しいことをやるんだ!”っていう気概のようなものが欲しいんだ。スタッフにも、ファンにも。ステージ開始2カ月にしてすっかり“枠の中”にはまりこんでしまったかの如きステージと客席を見ていて、そんなことをずっと考えていた。

既に週末の公演は満員御礼が続いているという。48劇場を改修する考えはあるようだが、構造上大幅なキャパアップは望めそうにない。客の盛り上がり具合でTPDに換算すれば(我ながらなんちゅう比喩だ)わずか2カ月でクエスト(91年3月)と青年館(91年8月)の間くらいまで来てる気がする(苦笑12)ので、この調子なら早ければGW頃には現在の場所での運営は破綻し、新しいハコを見つける必要が出てくるだろう(秋葉原で確保できるかなぁ)。2月後半からは地方キャンペーンも始まるが、フォーマット的にはフツーのアイドルと大差なくなり、違いを見せられない弱みも露呈する。本気で全国行脚するなら、48劇場と同じことをちゃんとハコを借りて1000円で見せる(できれば土日昼夜4or5公演くらいやる)ような取り組みも必要になるだろう。まぁ客の半分くらいは遠征組で占められるんでしょうけど(よくあることです。TPDもそうだったらしいし)そうして色々やっていくうちに当初の方向性はどっかへ吹っ飛び、でも人気(つーか動員)だけは反比例してアップしてい…ったのがTPD(苦笑13)でしたが、さてAKB48はどうなるのやら。現実的には1軍が外向け中心に活動し土日祝のみ48劇場で公演、2軍が48劇場中心(平日+土日祝1軍の合間or前座)あたりが落とし所になるような気がするけど、なんかもっとグダグダになってく気がするな。思ったより早く。1周年くらいでプロジェクト終了の可能性もある。だからトップ画面に書いたんですよ「ボクらは超高速で少女の夢を消費する」って。

敢えて(写真の印象だけで)いち押しを挙げるなら…篠田麻里子…かな…
いや、もう行きませんから。

dt-060214

何となく、机の上を撮ってみました。多少演出アリですが。

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» [IDOL]AKB48観戦記を読んで [MWAVEのずらずらら日記]
kimaroki.netさんの『AKB48観戦記〜“終わり”への始まり(06.02.09@秋葉原48劇場)』を拝読しました。印象的だったフレーズを以下に示します。何もかもが予想通り。新しいことは何もない。 自分が過去に見てきたものを頼んでもいないのに寄せ集めて再構築してもらったというか何というか。『おニャン子クラブ』『TPD(東京パフォーマンスドール)』『原宿探検隊』と、今では伝説になってしまったアイドルグループと比較して、古来の枠というか型をそのまま流用しているといったところなのでしょうか?。逆に... [続きを読む]

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